消火器という商品

そんな事態にならないほうがいいことは確実なのだがちょっと使ってみたいものがある。消火器である。最近は色々なところに消火器が設置されているし、きちんきちんと防災訓練が行われているからその中で消火器の使用訓練もあるのだけれど、どういうわけだか消火担当は男性に割り振られていることが多い。別に手をあげてやれないことはないだろうが、そこまでの積極性を示すのもなぁ、などとぐずぐずためらって未だにやれずにいる。

消火器は命にかかわるようなものだけれど、これもある種製品であって、消火器工場があり、消火器小売業があるのだとう、と思うと不思議な気がする。

日本で消防が制度化されたのは明治6年で、13年には内務省下で本格的に体制が整備されたそうだ。もっとも色々製品が開発されて業界が盛り上がったのはもっと先のことらしいけれど。業界としての消火器業界というのは、消火・防災装置製造業ってことでくくってあるらしい。あんまり伸びる業界ではなく(まぁ流行り廃りがあるようなものではないから)、でもメンテナンスとかの需要があるのでわりと堅調らしい。法改正の影響を受けやすいのが特徴だとのこと。業界の売上なんか考えてみると、建物についた火災報知器とかスプリンクラーとか火災監視と制御システムを併せ持った総合消防システムみたいなものが占めていて、昔懐かしの消火器はそうでもないようだ。なんだかさみしい。

ちょっと驚いたのが消火器のリサイクルの話。なんでも平成14年に消火薬剤のリサイクル使用について整備が行われて、再生消火薬剤を使用したリサイクルのエコな消火器が販売されたとのこと。エコの波が消火器にまで及ぶとは。消火器一本当たりの再資源化率が、制度が始まる前は約4割であったのに、リサイクル制度が始まってから2年後の16年には100%になったという。すごい影響の速さ。

経済産業局の都道府県別の消火器具・消火装置製造業の地域分布を見ると神奈川と大阪が従業者数も製造品出荷額も多い。三位が兵庫なのだけれど、従業員数はそれぞれ兵庫の二倍、製造品出荷額も倍以上だ。何故大阪と神奈川なのか、というとやはり大都市は地下街などが多いため需要が多く、その需要に合わせて業者も都市部に多いのだとか。なるほど、言われてみればうなずける。

消火器を業界で見るのも面白いものだ。