生き抜く強さ-ケニア ダダーブキャンプで会った子どもたちの姿

日本は飢えて死ぬことのない豊かな国だといわれています。
子供が食べ残しするのを見て「食事も食べられない子がいるのよ!」と怒るお母さんは多いはず。
途上国=飢え、かわいそうな子供たちのイメージがあります。

しかし、実際に途上国を訪れると「かわいそう」というイメージは一変します。
難民キャンプを訪れた体験談を語りたいと思います。

私は訪れたのは”難民キャンプ”、ケニアのダダ-プキャンプと呼ばれる最大のキャンプです。
隣のソマリアが戦争下にあることで、ソマリアを逃れて逃げてきた人たちが暮らしています。

よく誤解があるのですが、難民=貧しい人ではありません。
戦争や迫害で国内のどこへ逃げても、逃げ場がなく、国境を越えて避難してきた人たちです。
国境を越える道のりは決して平坦なものではありません。いつ兵士に殺されるかわからない不安感と闘いながら、逃げてきます。

ちなみに難民の8割は女性と子供です。
一家の大黒柱である男性は、兵士として戦場に行ってしまうケースが多いのです。
女子供だけで修羅場をくぐってきた人たちなので、たくましい印象があります。

難民キャンプを訪れた時に、子供たちの目線が意外と鋭かったり、必要以上にべたべたしてくるのが印象的でした。
心理学を学んだスタッフに聞くと、一見、相反する両方の行動は発するところは同じだそうです。

目線が鋭い子供は「この人、何者!?いい人、悪い人?」と探っています。
やたらめったら遊んでほしがる子供も、基本的に同じことを考えています。遊びながら、いい人か悪い人か試しているようです。

難民キャンプで過ごすうちに、慣れない環境と水の悪さに下痢で寝込んでしまった私。
キャンプでの子供たちをまとめるガキ大将に、日本人は弱っちいなと笑われてしまいました。
飢えで苦しむかわいそうな子供たちというより、生き抜くための知恵に長けてる子供たちでした。

もちろん、難民キャンプではマラリアに感染して亡くなっていく子供たちがたくさんいました。
原因は飢え。極度の栄養失調で苦しみながらも、生きようと必死に呼吸する赤ちゃんを見ました。
最近、若者の生きる力が落ちたといわれています。

少し上司に怒られただけで会社に出て来なくなる、繊細な人が増えたのだそうです。
難民=かわいそうな人と思っている日本人。逆境で生き抜く力では彼らに負けているかもしれません。